こんばんは。
ngs_projectシナリオ担当です。

ブログ担当が腰をやられたため
今回はシナリオを書く際の
真面目な話をしたいと思います。



突然ですが、みなさんは母親のことを何と呼んでいるでしょうか。


母さん」「お母さん」「」「ママ……


人それぞれ、呼び方が違ったり、同じだったりしていることだと思います。


この「人の呼び方」のことを
シナリオを書く際「呼称」と呼びます。


例えば自分自身の呼び方(私、俺、僕、自分等)
相手の呼び方(あなた、君、お前等)などありますが
これらが呼称になります。





シナリオを書く際、この「呼称」というのは非常に重要でして
真っ先に設定を資料化しておく必要があります。

(イケメン千秋楽初期は一切資料化をやっていませんでした。
だからこそ今、ツケが回って来て資料を作ってます。
作るの面倒だなー……、ま、覚えてるからいっか!って思った過去の自分を
ふっとばしたい今日この頃です。悪いことは言わない。
呼称の資料は先に作っておくべきだよ、過去の自分……)






さて、何故私が慌てて資料作成しているのかといいますと
呼称はシナリオ制作において

めちゃめちゃ大事だからです。

(大事なのに資料つくらずにいたのか、というツッコミありがとうございます。
本当にその通りだと猛省しています。)






この呼称が所々によって、変わってしまうことを
「呼称がブレる」と言いますが、呼称がブレると
シナリオ的に大問題です。


本当に大問題です。
シナリオがひっくり返るくらいのものです。




では、なぜ呼称がブレると大問題なのか。


それはひとえに呼称が
「ユーザーに各登場人物を把握してもらうためのツール」
だからです。





例えばですが、呼称が統一されていれば
下記のような文章が出て来た場合、
上も下も同一の登場人物だとユーザーは把握します。



ね、明日相撲を見に行くんだ!お母さんも一緒に見に行こうよ!」

「天気予報では雨だって言ってたよ、お母さん!なら、てるてる坊主作ろうかなぁ」

※赤い部分が呼称です。
語尾も呼称と含めることがありますが、今回は呼び名だけに絞っています





ですが、呼称がブレるとこんなことになります。



ね、明日相撲を見に行くんだ!お母さんも一緒に見に行こうよ!」

「天気予報では雨だって言ってたよ、母様!なら、てるてる坊主作ろうかなぁ」





……。



お分かりいただけましたでしょうか。



に、お母さん母様に、呼び方がブレただけです。
他は文章をいじっていません。


でも、たったそれだけで
それぞれのセリフの人物が、別人に見えますよね。




例えこの文章を書いた本人が

「この二人は別人じゃなくて、同一人物なんだよ!」

と口で力説したとしても

「え、いや、呼称が僕と俺とで違うやん……別人っしょ」

と論破されて終了です。




だからこそ、論破されないために
呼称はキャラごとに資料化して、シナリオに反映させる必要があります。

(先に言っておくと、最終的には修正しますが、今は反映されていない部分があると思います。
なにせ私の頭の中で覚えておくという、非常に問題溢れるやり方でやっていたので……。
申し訳ありません……(土下座))





もちろん、語尾も同様で
敬語のキャラが急にタメ語を使って来たらびっくりしますよね。



だからこそ、呼称や語尾が変わる時には
突然変わるのではなく、変わる理由をシナリオ上で用意しておく必要があります
(そのキャラクターと仲良くなったので、語尾がフレンドリーなタメ語に変化した、等)




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ということで今日は、地味だけど大事な「呼称」の話でした。
それでは、また来週!