どうもこんばんわ!
ngs_projectです。


最近はメインキャラ紹介の投稿が続いており
世界観の説明が多かったと思います。

今回は久々に、ゲーム処理の説明をします。



ノベルゲームを作る上で重要なわりに、
遊んでる時はほとんど意識しない要素。それはスクリプトです。



「スクリプトってなに?」というと、
スクリプトとは、テキストの内容やキャラの種類、背景やSEなどを指定して、
ゲームとして構成させるための処理
のことです。
※ノベルゲームの場合は上記の意味で使われることがほとんどです。厳密には違う意味です。

イケメン千秋楽~4月・5月編~では
全てのスクリプト処理を1人の担当が大体2週間弱で行いました。
※平日は本業後の作業なので、あまり時間を割けてません。
※サウンドは別の担当の方にお任せしています。

体験版は3~4時間程度のボリュームがあるので 
自分達で言うのもなんですが、
そこそこの速さで作れているんじゃないかなーと思ってます。



なんで結構な速度で作れるのか?
その大きな理由がツールです。 





そんなわけで今回はツールのお話をします。 






ノベルゲームの開発ではNScripter吉里吉里といったツールが有名ですが、
イケメン千秋楽ではUnityというゲームエンジンで開発をしています。

Unityは小規模~中規模ぐらいのゲームなら、
これ以上ないというくらい使いやすい素晴らしいエンジンです。
(スマホアプリなどの開発でものすごく使われていますね。)

なんといっても無料(ただし機能制限あり)で使えるのがすごい!



Unityは汎用的なゲームエンジンなので、
ノベルゲームに都合の良い、スクリプト解析機能はもちろんありません。

そこで、イケメン千秋楽では下記のようなエクセルファイルを用意し、
それを解析することでゲームの進行を作成しています。


下の画像は妻鳥5月ルートより一部抜粋したものです。

excel





こんなテキストデータの羅列がUnityを通すことで

unity_cap

こういった画面になります。


エクセルファイルでちゃんと入力できているかの確認は
Unityで実行ボタンを押すだけなので、ものの10秒程度あれば確認できます。



「10秒程度なら、このままエクセルで作ってればいいか!」

そう思っていました・・・。「4月・5月編」を作るまでは・・・。





イケメン千秋楽は部活動の描写が多いため
必然的に表示キャラクター数が多くなります。

cap1
※最大3人同時制御の図


表示キャラクターが多いということは、当たり前ですが
多くのキャラクターを制御する必要があります。

上記の画像のようなテキストベースだと
多くのキャラクターを制御する際に、必然的に「入力ミス」が多くなります。

したがって
  1. 「データ入力」
  2. 「Unityで実行」
  3. 「入力ミスを修正」
  4. 「最初に戻る」
のループを何度も繰り返すことになり、
「プログラム自体の効率は良いものの、
人為的ミスが多発することで結果的にあまり効率がよくない」

状態になっていました。悲しきことです・・・。



「4月・5月編」でこれなら、本編を作る際に
スクリプト担当(ブログ担当)が死んでしまう・・・。



という危機を回避するために作ったのが以下のツールです。


tool
※イケメン千秋楽専用、テキスト入力ツール

これの一番のポイントは

「データを入力した瞬間に、
ゲーム画面としてどう表示されるかがわかる」


この一点です。




入力直後に、大体のゲーム画面が右に表示されるので
「何度もUnityとエクセルを往復してデータを修正する」という
無駄な反復作業を、このツールでカットしています。


当サークルメンバーは7人&全員本業持ちなので
作業時間の確保が中々大変です。

そんな状況で、このゲームをなるべく早く完成させるには
単純に考えても「一人当たりの作業効率を上げる」しかありません。

今回のツール作成もその一環になります。

このように、なるべく無駄な時間をカットして
なるべく早く完成させられたら・・・と思っております!







今回は久々に、大真面目な投稿をしてしまいました・・・。

同じテイストの記事が続くと、やはり少し飽きてしまうので
たまにはこういうのもいいかなと思っているブログ担当です。



それではまた、来週も宜しくお願いします!!